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勉強のコツ 4

あけましておめでとうございます。

本年も宜しくお願い申しあげます。

 

さて、今回はタフツ大学の実験から学習効果が高いとされている「検索学習」についてお話させて頂きます。

ここでいう検索学習とは、簡単に言うと「何度も思い出そうとすること」です。

この実験は30個の単語と30個の画像を記憶するもので、学生を@単語や画像をノートに写して自分でテストを行う「検索学習」のグループと、A同じ単語と画像を何度も見返す「再チェック学習」のグループに分け、それぞれの@AのグループからさらにA審査員の前で高ストレス状態でのテスト、B紙に書いて提出という低ストレス状態でのテスト、という2グループに分け合計4グループの学習結果をはかったものです。

結果、@のグループはAのグループより定着率が50%ほど高く、順位は@-B「検索学習 低ストレステスト」、「@-A検索学習 高ストレステスト」、A-B「再チェック学習 低ストレステスト」、A-B「再チェック学習 高ストレステスト」で、2位3位はほぼ同じ点数だったそうです。

上記のことから、「検索学習」は高ストレス状態でも結果が出せる勉強法、つまりテストや入試に使える勉強法であると言えます。

 

また、以前から紹介している「人に教えるつもりで勉強」もこの「検索学習」の1つです。人に何かを教えるとき、脳が自然と要点を探し、それらをまとまった情報に編集しようとするので、「検索学習」の中でも効率の高い勉強方法であると思います。

実際、ワシントン大学の実験では学生を@この後にテストがあると思って勉強するグループAこのあと他の学生に教えると思って勉強するグループに分け、テストを受けさせた結果、Aのグループのほうが内容を正確に思い出せる可能性が高く、重要な情報ほど記憶に残っていたという結果が出ています。

皆さんも勉強をするときは、「誰かに教えるなら」ということを考えながら勉強してみて下さい。教える相手は年下の人、後輩や弟妹と考えたほうが、わかりやすく情報をまとめて覚えることが出来ます。

 

注意が必要なのが、検索学習は内容を思い出す努力をする回数が大切だということです。ただテキストに書いていることをまとめたり、テキストを読んだり、動画で学ぶだけでなく、「それをどのようにして人に教えるのか」を考え、何度も思い出すことを意識してテストや入試に備えましょう!

スタッフ日記 2021.01.05

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